赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいる時から耳が聞こえている

 

これはよく知られていることです。生まれてからも、耳の発達はどんどん進みます。

それに対して、手や指を使う機能は、遅れて発達していきます。ハサミや箸を上手に使えるようになるのは、幼児期以降になります。

よい耳を育てる音感教育は、早く始めると良いのですが、それではピアノには早すぎる…

 

では、ピアノはいつから始めたらよいのでしょうか?

 

たくさんのこどもさんのレッスンをしてきた経験ではー個人差はありますがー幼稚園の年少~年中にあたる年齢くらいがちょうどよいと感じます。

初めから、無理にピアノを弾かせるのではなく、音感・リズム感を育てる耳の訓練を少し先行させて、急速に指先が発達する時期を逃さずに、鍵盤に移行していく…という方法が、自然なピアノレッスンの導入だと思います。

 

もう小学生になってしまったけど、今からでは遅すぎるの?

 

遅すぎることはありません。その分、指先の筋力や自由に動かせる機能はもっと発達していますし、楽譜を読み、理解する力は格段にアップしていますから、幼児期より短期間で進みます。最近は、日常生活の中に音楽があふれているので、びっくりするほど最初から耳のよいお子さんも少なくありません。

 

いつからはじめるにせよ、そのお子さんの良いところを伸ばし、足りないところを補う丁寧な指導を心がけています。